返済の必要なし!給付型奨学金とその条件について解説

社会

大学進学に当たって、奨学金の利用を検討しているという方も多いと思います。

しかし、「奨学金というのは言ってしまえば借金なので、将来的には返さなくてはいけないので負担が気になる…」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

そんな方にぜひ知っておいていただきたいのが給付型奨学金についてです。

今回は、大学進学時の給付型奨学金についてご紹介していきたいと思います。

給付型奨学金とは何か?

まずは給付型奨学金とは何か?という点から解説していきます。

そもそも奨学金には

・貸与型

・免除・減免型

・給付型

という3種類があります。

貸与型というのはその名の通り奨学金を貸すというものなので、将来返済する義務が発生します。

免除・減免型というのは「入学金全額免除」や「授業料半額免除」など、学費の一部を支払わずに済むという形式のことを言います。

そして最後の給付型というのは、返済義務がない奨学金ということになります。

給付型奨学金の採用基準とは?

次は、公的機関である日本学生支援機構(JASSO)における給付型奨学金の採用基準について紹介していきます。

1:学力基準

JASSOでは給付型奨学金を利用する際の学力基準について、以下のように定められています。

入学後1年を経過していない場合

・高等学校等における評定平均値が3.5以上であること、こと、又は、入学者選抜試験の成績が入学者の上位2分の>1の範囲に属すること

・高等学校卒業程度認定試験の合格者であること

・将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書等により確認できること

入学後1年を経過している場合

・GPA(平均成績)等が在学する学部等における上位-2分の1の範囲に属すること

・修得した単位数が標準単位数以上であり、かつ、将来、社会で自立し、活躍する目標を持って学修する意欲を有していることが、学修計画書により確認できること。

引用:進学後(在学採用)の給付奨学金の学力基準|独立行政法人日本学生支援機構

2:家計基準

JASSOでの給付型奨学金制度では、家計基準について以下のように定めています。

【第1区分】 あなたと生計維持者の市町村民税所得割が非課税であること。

【第2区分】 あなたと生計維持者の支給額算定基準額(※)の合計が100円以上25,600円未満であること。

【第3区分】 あなたと生計維持者の支給額算定基準額(※)の合計が25,600円以上51,300円未満であること。

※支給額算定基準額=課税標準額×6%-(調整控除額+調整額)(100円未満切り捨て)

引用:進学後(在学採用)の給付奨学金の家計基準|独立行政法人日本学生支援機構

3:資産基準

JASSOの給付型奨学金制度では資産基準について「学生本人と生計維持者の資産額が合計2000万円未満の場合に限り申し込み可能」と定めています。

この資産というのは

・現金

・投資資産として保有する預貯金や有価証券

という2つを指しているため、不動産は含みません。この点は覚えておきましょう。

他の奨学金との併用も可能

先程ご紹介したJASSO以外の団体や高校・大学でも、給付型奨学金制度を設けていることがあります。

そして、多くの機関では他の奨学金と併用することを許可しています。そのため、複数の機関で給付型奨学金に採用されれば、学費や生活費を大幅にカットすることが可能です。

まとめ

今回は給付型奨学金についてご紹介させていただきました。

給付型奨学金は返済の必要がない奨学金なので、金銭的な負担を将来に持ち越すというデメリットがないのが特徴です。

奨学金の利用を考えているという方は、ぜひ給付型奨学金を検討してみてください。

給付型奨学金の支給金額と申込方法はこちら

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